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月別アーカイブ: 2025年11月

アンバーマリブのよもやま話~8~

皆さんこんにちは!

アンバーマリブ株式会社の更新担当中西です。

 

さて今回は

~未来の鉄骨工事~

 

鉄骨工事の現場にも、デジタルの波が押し寄せています。
3Dモデル、BIM設計、ロボット溶接、AR測量──
今、現場は確実に“変革期”を迎えています。


💻1. BIMで変わる設計と施工

BIM(Building Information Modeling)とは、建物の情報を3D化して共有する仕組み。
これにより、鉄骨の干渉や寸法誤差を施工前に確認できるようになりました。
現場での“合わない・ぶつかる”が減り、工期短縮にも直結。

鉄骨工事では、工場の製作図・ボルト配置・基礎アンカー位置までデータ共有が可能です。
「現場の感覚+データの裏付け」――それが新時代の現場力です。


🤖2. 自動化・ロボット化の進展

・ロボット溶接機
・自動孔あけライン
・無人搬送フォークリフト

これらの導入により、人手不足への対応と品質の均一化が進んでいます。
しかし、最終判断を下すのはやはり人。
センサーでは感じ取れない“素材のクセ”や“現場の癖”を補うのは職人の経験です。


👷‍♂️3. 若手育成のチャンス

鉄骨業界は、今まさに“技術とデジタルの融合期”。
若手が早期にCADやBIMを使いこなし、現場とデータをつなぐことで、
次世代の「スマートファブ」が現実になります。

教育現場でも「現場+IT」を教えるカリキュラムが増え、
“汗と頭”の両方を使う職種として人気が高まっています。


🌎4. 鉄骨とSDGs

鉄骨はリサイクル率が非常に高い素材。
一度使われた鋼材も再溶解すれば、何度でも新しい構造物として再生可能。
鉄骨工事業界も、環境配慮と資源循環をテーマに取り組みを強化しています。

「壊して終わり」ではなく、「次に生かす施工」。
それが、これからの鉄骨工事の使命です。


✨5. まとめ

デジタルが進んでも、現場の価値は変わらない。
鉄骨工事は、人と技術、情熱と精度が支える“未来の構造産業”。
火花が照らす現場には、次世代のものづくりの希望が光っています。

アンバーマリブのよもやま話~7~

皆さんこんにちは!

アンバーマリブ株式会社の更新担当中西です。

 

さて今回は

~鉄骨を“ひとつ”にする~

 

鉄骨工事に欠かせない工程、それが「溶接」。
数百度の熱で鉄を溶かし、一体化させる。
その火花の中には、強度・精度・信頼が詰まっています。


⚡1. 溶接の基本

鉄骨溶接は大きく分けて3種類。
・被覆アーク溶接(手溶接)
・半自動溶接(CO₂溶接)
・サブマージアーク溶接(大型構造用)

構造物によって溶接方法を使い分けます。
小型建物では手溶接、大型構造物では自動溶接を採用することが一般的です。


🔍2. “溶け込み”が命

溶接の品質は、見た目では判断できません。
外観が美しくても、中が浅い(溶け込み不十分)と、荷重に耐えられない。
そのため、超音波探傷検査(UT)や放射線検査(RT)で内部を確認します。

職人は、アークの音・色・スラグの流れで「良し悪し」を判断する。
この“感覚”が、機械では再現できない職人技です。


🧱3. 現場溶接の難しさ

現場での溶接は、風・気温・湿度・姿勢などの影響を受けやすい。
溶接棒が湿気を吸うと気泡が入り、強度が落ちる。
だからこそ、鉄骨工事では「溶接管理者」が常に品質を監督します。

仮付け溶接のまま放置せず、必ず本溶接→検査→補修→記録の流れを守ることが重要。


🧑‍🏭4. 技能継承の大切さ

熟練溶接工の“火花の音”は、美しいリズムを刻みます。
一定のテンポでアークを動かし、溶け込みを均一に保つ。
若手はその音と光を見て覚える。
この「感覚の継承」こそ、鉄骨業界の財産です。


🏁5. まとめ

鉄骨溶接は、見えない部分に信頼を積み上げる仕事。
火花の下には、職人の集中と誇りが宿っています。
一つのビードが建物の命をつなぐ──それが溶接の世界です。

アンバーマリブのよもやま話~6~

皆さんこんにちは!

アンバーマリブ株式会社の更新担当中西です。

 

さて今回は

~鉄骨建方における“ゼロ災害”~

 

鉄骨建方現場の最前線。
クレーンの吊り上げ、高所でのボルト締め、強風時の仮止め作業――
そこには常に「リスク」と「責任」が隣り合わせにあります。

今回は、鉄骨工事の安全対策と現場でのリアルな工夫を紹介します。


🧗‍♂️1. 高所作業の安全意識

鉄骨の建方作業は、10m〜50mの高所が当たり前。
その中で体一つで鉄骨の上を歩き、ボルトを締める作業員の集中力は尋常ではありません。

墜落防止の基本は、以下の3つ。
・安全帯(フルハーネス)を必ず装着
・親綱・ライフラインを二重確保
・“一時的な足場”でも必ず確認

「一瞬の油断」が命取り。
だからこそ、現場では朝礼・KYミーティングを徹底し、
全員が“今日のリスク”を共有してから動き出します。


🚧2. 鉄骨建方の危険ポイント

危険の多い工程は、主に次の3つです。

① クレーン吊り荷の下
→ 荷振れや接触事故の防止には「立ち入り禁止エリア」の設定が必須。

② ボルト仮止め時のバランス崩れ
→ 本締め前は構造体が不安定。二人一組で作業し、声を掛け合う。

③ 強風・雨天時の建方
→ 鉄骨は風を受けやすく、感電や滑落のリスクも高まる。

安全のために“作業を止める判断”をする勇気も、現場リーダーの重要な役割です。


🧤3. 道具・装備の整備

鉄骨工事では、道具のメンテナンスも安全の一部
・トルクレンチの校正
・ワイヤーの摩耗チェック
・ボルト・ナットの規格統一

また、溶接・切断機器は電源管理と漏電点検を日常化すること。
「昨日まで使えた」ではなく、「今日も安全に使える」ことの確認が大切です。


💬4. 現場の“声かけ文化”

安全文化の根幹は、声をかけ合える職場づくりにあります。
「ちょっと危ないよ」
「今、入るよ!」
「工具落とした!」

小さな声かけが命を守る。
それを全員が意識していれば、現場の緊張感はほどよく保たれ、事故は確実に減ります。


🧠5. まとめ

鉄骨工事の安全は、“装備”ではなく“意識”で守るもの。
誰か一人が安全を怠れば、全員が危険にさらされます。

「自分と仲間の命を守る」──それが、鉄骨職人としての誇りです。

アンバーマリブのよもやま話~5~

皆さんこんにちは!

アンバーマリブ株式会社の更新担当中西です。

 

さて今回は

~“ミリ単位”の精度~

 

建築の骨格をつくる「鉄骨工事」。
地上何十メートルという高所でも、鉄骨はわずか1mm単位の誤差も許されません。
ビル、倉庫、商業施設、学校、病院──どんな建物でも、構造の強さを決めるのは見えない精度です。

今回は、鉄骨工事の基本と、精度を守るための技術・チームワークについて掘り下げます🔍。


⚙️1. 鉄骨工事とは?

鉄骨工事とは、建物の骨組み(柱・梁・ブレースなど)を組み立てる作業
設計図をもとに鉄骨を製作し、現場で「建方(たてかた)」と呼ばれる組立作業を行います。

建物が完成すれば、鉄骨は壁や天井に隠れて見えなくなります。
しかし、見えない部分こそが建物の安全性・耐久性を左右する要なのです。

鉄骨工事の3つの柱👇
1️⃣ 製作精度(工場段階)
2️⃣ 組立精度(現場建方)
3️⃣ 品質保証(検査・記録)

この3つのどれが欠けても、建物全体の信頼性は保てません。


📏2. “ミリ単位”の精度管理

鉄骨工事では、許容誤差±3mm~5mmが一般的。
例えば、10mの柱で3mmズレても、上階にいくほど誤差が積み上がります。
そのため、製作段階から“先読みの補正”を行い、溶接・熱変形・運搬中の歪みまで考慮します。

溶接で加熱された鉄は膨張し、冷えると収縮します。
職人は、その「戻り」を見越して溶接角度を微調整。
この感覚は図面では表せない、まさに“人間の技”です。


🧰3. 建方現場でのチームワーク

現場での建方は、重機・クレーン・溶接・ボルト締め・測量のチームプレイ。
一人が遅れれば全体の工程が止まるため、「声かけ」と「確認」が命

・「吊り荷入ります!」
・「ピンセットOK!」
・「本締め確認!」

この短い掛け声が、事故を防ぎ、作業効率を高める現場のリズムを生み出します。
無線だけでなく、目線の合図や手信号も重要。


🏢4. 現場と製作の“つながり”

鉄骨工事の品質は、工場と現場の連携で決まります。
現場では「寸法が合わない」「柱脚が入らない」などの課題が出ることがあります。
しかし、その多くは事前の製作段階での情報共有不足が原因です。

鉄骨製作図(ファブ図)を共有し、
・搬入経路
・ボルト種別
・仮ボルトの本数
・組立順序
を事前確認することが、ミスの削減につながります。


🧱5. まとめ

鉄骨工事は、構造の“背骨”をつくる仕事。
図面・計算・技術・経験──すべてが融合して初めて、安全な建物が立ち上がります。

見えない場所にこそ、職人の技が宿る。
それが、鉄骨工事の魅力であり、誇りです。